在宅医療

ハートフルな訪問診療と専門性を活かした外来診療の両立

 

めぐみ会では、訪問診療専任の医師はおりません。
なぜなら、『かかりつけ医として患者を最期まで診る』というのが、めぐみ会の在宅医療の考え方だからです。
 「ハートフルな訪問診療」と「専門を活かした外来診療」の両立。それを、実現できるのは主治医と複数の医師によるグループ診療を行っているからです。
 オンコール体制も、負担を軽減するために4thコールまで体制を整えています。

チームで支える在宅医療

 また、医師、看護師、ケアマネジャー、ソーシャルワーカー、医療事務などで行うカンファレンス、ICT を通して、担当患者情報の共有を行います。
 チーム内において常に綿密な情報共有を行い、主治医だけではなく、主治医の不在時にも、チーム全員で対応いたします。また、めぐみ会グループには、複数のクリニックに各分野の専門医がおります。
 在宅医の他に内科・脳神経外科・整形外科・皮膚科・泌尿器科・精神科などの各専門医もバックアップサポートしております。

未経験の方も歓迎!

 現在、訪問診療を担当する医師のほとんどが、未経験からのスタートです。
『在宅医療に興味がある』、『やってみたいけど不安』、『地域医療を実践したい』等、様々なきっかけで在宅訪問診療を始められています。
在宅医療の経験がない方でも安心して在宅訪問診療ができるようバックアップ体制も充実しております。

  • 経験豊富な医師の訪問診療に同行し、訪問診療について知っていただきます。
  • 往診には、基本的に在宅スタッフが同行し、往診車の運転も行います。
  • 利用者様の病状、病歴、性格、家族的背景まで担当のケアマネジャー、もしくは、同行の往診サポートスタッフがお伝えし、先生には診療に専念できるようチームでサポートいたします。

在宅バックアップ体制

オンコール体制

勤務例

「在宅」と「外来」の両立のメリット

専門を活かす事ができるのは、もちろんのこと。在宅に偏らず、外来も担当することで、新しい薬や検査方法など情報が入ってくるので、在宅医療の現場に新しいケアを取り入れることが出来ることも一つのメリットです。

interview

患者はもちろん、家族の不安も和らげたい

安川 清貴
めぐみ会往診部長・田村クリニック副院長

担当領域: 血液内科

日本大学医学部出身。平成6 年卒業。田村クリニックの外来を担当するとともに訪問診療も行う。外来患者の高齢化や、老々介護・医療の必要な高齢者の独居などの問題を目の当たりにし訪問医療の必要性を実感。個人宅、老人ホームに赴き診察・処方を行い、時には看取りを行う。高齢者は複数の医療機関を受診し、内科以外の疾患をもつ患者も担当するため幅の広い知識が要求され、状況にあった対応を行い、服薬は必要最小限に留める様に心掛けている。
日本内科学会認定内科医

 午前に外来、午後に訪問診療というスケジュールで、本院のある多摩市を中心に約80 人を訪問しています。訪問診療について入職前はほぼ未経験でしたが、いざやってみると患者さんのご家族が実に大変な思いをしていることがわかります。その苦労をときとして和らげられることがやりがいです。

 私は入職するまで、日本大学病院と関連病院で血液内科医として働いていました。めぐみ会でも外来診療を行っているので、今までに培ったスキルを生かせています。それに、外来を兼ねることが、幅広い疾患に対応する必要がある訪問診療にも役立ちます。外来で新しい薬の情報が手に入り、他分野の専門医から他科の最新の診療も学べるからです。外来と訪問診療の2 本柱のスタイルが、うまく作用しているんですね。

 訪問診療では、訪問看護師やケアマネジャー、事務スタッフと話し合いながら、患者の意向を大切にして診療方針を立てます。毎月2 人以上を看取っており、高齢の患者さんのご家族が「大往生です」と言ってくださると、職責を果たせているのかなとほっとします。訪問診療は経験がないと不安だと思いますが、めぐみ会では複数の医者が協力し、スタッフの連携も取れている。サポート体制が厚いので、チャレンジしやすいのではないでしょうか。

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